峰守雑記帳

小説家・峰守ひろかずが、見聞きしたことや思ったことを記録したり、自作を紹介したりするブログです。峰守の仕事については→ https://minemori-h.hatenablog.com/

「水木しげるのおばけ学校」記念ボックス買いましたという話

水木しげるのおばけ学校」は、「ゲゲゲの鬼太郎」「カッパの三平」を原作に、水木先生ご本人が手掛けられた全12巻の児童書で、80年から順次刊行されました。

 わたくし御多分に漏れず鬼太郎と水木先生で産湯を使った系の妖怪好きでして、鬼太郎のアニメで言うと世代的には三期なんですが、むしろ原体験は小学生になってから読んだこっちのシリーズだったりします。

 アニメの再放送もあったとは言え、しっかり追えてたわけではなし、当時は原作漫画の単行本もそうそう買えなかったわけで、そんな中、公共図書館や小学校の図書室で読める「おばけ学校」はめちゃくちゃありがたかった覚えがあります。

 古今東西の妖怪を鬼太郎がひたすら紹介していく「ブルートレインおばけ号」は合法的に読める妖怪図鑑として重宝しましたし、「おばけ宇宙大戦争」の巻に収録されてる「猫町キップ」は、今考えてみると、現世に疲れた人間がどこかへフッと行っちゃう系の話が好きになったきっかけの一つ(他にもあります。神隠し系の昔話とか「遠い町・ウクバール」とか)な気がします。

 このシリーズ、結構長い間図書館の定番だったようで、2000年代に図書館員やってた時も普通に棚に並んでましたし、まだ並んでる館もあるんじゃないでしょうか。

 で、そのシリーズが豪華なボックスで出たので買いました、という話です。そこそこのお値段がしましたが、いやーこれは買って良かった。

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 原作漫画を一通り読んだ今の目で見ると、また別の発見があるというか感動があるというか。水木先生のカラーイラストの鬼太郎や三平って意外と貴重だし、主人公が死なずにハッピーエンドで終わる三平はもっと貴重だし。新装版のカバーは色味もシーンのチョイスも渋くて良いです。

 

 あと感動したのが箱の内装。わたし「カッパの三平」の見返しの点画が好きだったんですが、それが箱の内装にプリントされてるんですよ。


 いやーこれはコレクションアイテムとして買って良かった。どこに置くかはこれから考えます。