峰守雑記帳

小説家・峰守ひろかずが、見聞きしたことや思ったことを記録したり、自作を紹介したりするブログです。峰守の仕事については→ https://minemori-h.hatenablog.com/

新作のウルトラマングレートっぽさと田村正和のレーザーブレード

 ウルトラマンブレーザー最新話「エミ、かく戦えり」見ました。防衛軍のOBが持ち逃げしたデータとサンプルで怪獣作ってマッチポンプをする話。

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 わたしウルトラマンだと「グレート」が好きなんですが、今回のブレーザーは、あてにならない上層部、市井の愚かな悪人、ヤレヤレ感を出しながらクールに仕事をこなす主人公たち、明らかに人が入ってるし外皮も作り物っぽいけどそこがいい怪獣、それをオープンセットの下で撮る特撮シーン、照明の少ない夜の巨大戦などなど、全体的にこう「観念としてのウルトラマングレート」っぽさがあってグッときました。必殺技を放つウルトラマン(の武器)を後ろから見上げるアングルとか、オッと思える新しい絵も多く、良い回でした。ソフビも買おう、軟体怪獣レヴィーラ。
 個人的な嗜好として、上層部というか公共機関の人たちがあまりに優秀で常に冷静だと冷める方なので、ブレーザーの上層部のろくでもなさは割と好きです。人は愚か。

 

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 あと、YouTube東映シアターオンラインで配信されてた「魔界番町皿屋敷」も拝見。

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田村正和がレーザーブレードを使う」ということしか知らずに見たんですが、アップに耐えまくる若き田村正和のイケメンぶりというか「優しく正しく周囲の重圧に耐えているが、どこかでフッと一線を超えてしまいそうな危うさを秘めた若殿」みが素晴らしく、終盤の立ち回りシーンのカッコよさとハラハラ感も見ごたえがあり、普通に時代劇として楽しんでしまい、クライマックスでいきなりレーザーブレードが光ってレーザーZビームみたいな光線で悪人を仕留めるシーンでは素直に驚くことができました。
 さっきまで人情怪談時代劇だったのに、急に宇宙刑事でよく見た感じの光学合成が!

 

 というわけで直近で見たものの感想でした。動画リンクはしばらく経てば無効になってしまうので、その頃にこの記事を見に来た方にはすみません、と未来に向かって謝罪をしておきます。