夏前からバタバタしていたのですが、先日それがようやく一区切りつきまして、外に出やすい気候にもなってくれたので、中国地方の妖怪がかった施設などをガーッと巡ってきました。
なお、境港に行くには米子駅で乗り換える必要があるんですが、米子駅に飾られていたこの「米子へようこそ」の中央あたりにいるやつがアマビエなのかそうでないのかがとても気になりました。
君はアマビエなのかいアマビエじゃないのかいどっちなんだい。
閑話休題。
というわけで境港駅へ。けんかはよそう。
ここに来るのは何回目かになるので(まだ十回には達してないと思う)、水木しげるロードの妖怪ブロンズ像たちもそこそこお馴染みではあるんですが、来る度にこの方相氏の寄贈者名で「えっ、神坂一さんってあの神坂先生?」と驚いてる気がします。あの神坂一さん?
そして水木しげる記念館へ。リニューアル後初訪問です。「ゲゲゲの謎」の真生版をまだ見ていないのに来てしまったのじゃよ水木よ。
リニューアル後の記念館、あくまで個人的な印象ですが、妖怪重点だった前のバージョンに比べると、水木しげる(敬称略)という人の人生を全体的に取り上げた感じを受けました。ご本人が使ってた道具や資料、ネームなど興味深く拝見しましたですよ。
妖怪の立体物たちは健在で一つの部屋にまとめられていました。
ところでこの一つ目入道。そう、筆を持ったポーズでお馴染みのこいつです。
こいつね、前から、巨大感を強調したデザインなのに筆を持ってるのはチグハグだなあと思ってたんですよ。その理由が先日出たばかりの「丹後変化物語と化物屋敷」に書かれてまして。
オリジナルは竹竿だった(それを誰かが落書きで筆にしちゃって、その絵が一般化しちゃったもんで筆がデフォルトになってしまった)というのは大いにナルホドでした。
水木先生が手ずから集めたという民俗アイテムや民芸品のコレクションもちょっと出てました。やったぜ。
確か、開館したばかりの頃はこの辺のコレクションが一部屋に並べられてて壮観だったんですよね。あれまたやってくれないかなーと思うところです。
ありがたかったのはライブラリーコーナー。研修室を兼ねているようですが、水木センセイの著作がズラッと並んでおり自由に読める部屋です。作家の記念館では著作が一通り読めるべき!と思っている身としては嬉しいコーナーでした。
まあ水木作品は一通り読んでいるわけですが、「掲載されてるエピソードは知ってるし、それが載った本も持ってるけど、このアンソロジーは持ってない」みたいなことが結構あるので、古いのから新しいのまで単行本が揃ってるのは助かります。水木しげる漫画全集が揃っていればなお良かった(買え)。
あと良かったのはミュージアムショップ! 何が嬉しいって、ポプラ社キミノベル版「ゲゲゲの鬼太郎」全五巻(筆者わたくし)が見本ありで大々的に並んでたんですよ。ありがたい。ありがたいですよこれは。
というわけでちゃんと名乗った上で写真撮らせていただきました。
どうですかこの並びっぷり! 水木しげる記念館に赴かれる際はミュージアムショップのノベライズ全五巻をどうぞよろしくお願いします。行かれない方もよろしくお願いします。
長くなりそうなので今回はこの辺で。次回、松江編に続きます。