峰守雑記帳

小説家・峰守ひろかずが、見聞きしたことや思ったことを記録したり、自作を紹介したりするブログです。峰守の仕事については→ https://minemori-h.hatenablog.com/

「能登半島ふしぎ話チャリティ・トーク in 石川県 第3回」で話してきました

 先の11月10日、石川県立図書館で開催された「「能登半島ふしぎ話チャリティ・トーク in 石川県 第3回」に登壇してまいりました。

www.library.pref.ishikawa.lg.jp

 

 ご参加くださった皆様、ありがとうございます。以下、私の話したネタはおおむねこんな感じでした、という報告です。

 

湯涌河内町に伝わる河童からもらった秘宝「アイスの玉」の最新情報

(長くなるので別の記事にします)

 

▽2009年のファフロツキーズ(ありえないものが降ってくる現象)

 2009年6月7日に石川県七尾市中島町の中島市民センター駐車場に百匹あまりのオタマジャクシが降ってきたのを皮切りに、石川県内各所、ひいては全国(北海道から九州まで)へと拡散したオタマジャクシ降下騒動について、新聞報道等で確認できた全42件について、新聞記事や地図を用いて紹介しました。

 なお、この件については、「UFOサークル『UFO手帖』同人」の中根優作様より情報を提供していただきました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。

 

▽「石川県鹿島郡志」の妖怪たち

 1928年に刊行されたこの本に記載された妖怪たちのうち、羽咋がUFOとして町おこしをするきっかけともなった怪火「そうはちぼん」天武天皇の時代に藤原不比等の息子に退治されたという「猿鬼」、名前しか残っていないのでどういう妖怪かさっぱり分からない「ちっきんかぶり」などを紹介しました。

石川県鹿島郡誌 | NDLサーチ | 国立国会図書館

 

▽「聖城怪談録」の妖怪たち

 江戸時代の大聖寺城下(現加賀市)の怪談奇談99話を収録した「聖城怪談録」に記載された妖怪たちのうち、キセルの長さで驚かせてくる怪しい女(正体は狐)、土手をまたいで歩いて行った大女、大聖寺城下に出たツチノコUMAとして知られる奇妙な蛇ではなく木槌型の怪異)などを紹介しました。

大聖寺藩史談 - 国立国会図書館デジタルコレクション

 

▽「加能老樹名木誌」の怪木たち

 1918年に刊行された本書は加賀・能登の巨木や古木を写真付きでリストアップしたものですが、この本より、天狗が留まるとされた松、大蛇がいた大杉、怪獣が住みついた椎の木、木の下に幽霊が出る松、枝が地面につくと一帯が泥海と化すといわれた松など、怪異がかった古木を紹介しました。

加能老樹名木誌 再版 | NDLサーチ | 国立国会図書館